セキュリティ付きアーカイブ用光ディスクシステムをソフトバンクBBに導入 ~社員PCのアクセスログ保管用として~

2004年11月18日

メモリーテック株式会社(本社 東京都港区 川﨑代治社長)は、Yahoo! BBサービスを提供しているソフトバンクBB株式会社(本社 東京都中央区、孫正義社長 以下ソフトバンクBB)に、青色レーザー大容量光ディスクUDO*を使ったアーカイブシステム(商品名:スターカイブ)をこの度納入しました。
ソフトバンクBBに導入したシステムは、容量4.8テラバイトのシステムで、メディアは改ざん不能の追記型ライトワンスタイプを採用しました。システムの用途は社員PCの操作履歴を含む社内サーバーの履歴(ログ)保管。ソフトバンクBBは社員のPCの不正操作を監視するため、PCの操作履歴を収集し、収集したデータは半永久的に保管することとしています。保存されたデータは、三菱電機インフォメーションシステムのMISTYRをつかって暗号化。仮にメディアが持ち出されたとしても、データは読み出すことは不可能となっています。
メモリーテックは、光ディスクの改ざん防止性を活かしたデジタルデータの長期保存用途にスターカイブの拡販を目指しており、これまでの納入実績は以下の通りです。
NHK、NRIデータ、エイベックス社等、大手顧客に着々と導入実績を伸ばしています。
製品の特長、及び今回ソフトバンクBBに納入したシステム図は以下の通りです。

1.スターカイブとは:

青色レーザー大容量光ディスク、UDO(Ultra Density Optical)を使ったチェンジャーロボット、ソフトウエアからなるシステム。ソフトウエアの機能としてはディスクを複数枚で構成する仮想ボリューム機能に加え、データ-を使用頻度に合わせてハードディスクから光ディスクに移行する機能である“HSM”(階層型ストレージ機能)も備えています。メディアは第一世代一枚30ギガバイト。2006年には第二世代60ギガバイト,2008年には第三世代120ギガバイトと容量拡張してゆきます。
UDOの特長としては 1.長期保存性、2.大容量高速性、3.セキュリティ機能が挙げられます。
1. 長期保存性について: 磁気テープは接触読み出しのため、ドライブヘッドの磨耗、またメディア自体の劣化により、数年間のデータ-の長期保管が難しい。その点、UDOは非接触の読み出しとなっていること、さらにメディア自体の物性の安定性により50年超の長期保管が可能となっています。メディアは堅固なカートリッジに入っており、物理的にデータ-を保護するとともに、両面に独立シャッターを採用することで、データ-書き込み、読み出しの障害となる埃対策も万全となっています。
2. 大容量高速性について: スターカイブの採用するUDOメディアは一枚30ギガバイトと従来のDVDの3倍強の容量。このメディアをチェンジャーに搭載することで、100テラバイトレベルのストレージに拡張可能となります。また、データ読み取り速度8MB/S、データアクセス速度25msと、ハードディスク並みの高速性を実現し、災害時等の迅速なデータ復旧のみならず、データの高速検索も可能としました。
3. セキュリティについて: メディアはTrueWORMと呼ばれる改ざん不可能の追記型ライトワンス型も用意。米国証券取引委員会(SEC)の改ざん防止基準 SEC17a-Cも満たします。 また、データ-自体を、三菱電機製MISTYRをつかって暗号化。重要なデータ-の外部流出を防ぎます。

※UDOについて:

スターカイブで使用する大容量光ディスクには、業務用に特化した光ディスク規格であるUDO(Ultra Density Optical)規格を採用。この規格はすでにECMA(ヨーロッパ電子計算機工業会)で承認され、ISO規格としても承認されています。既にヒューレットパッカード社がUDO規格の光ディスクを標準採用しています。日本では三菱化学メディアが製造・販売を今年11月に開始します。

メモリーテック株式会社について


メモリーテックは、1985年に設立されたCD・DVD等の光ディスクOEM大手。主要株主は、三菱商事、東京電化、ポニーキャニオン、エイベックス。東京本社は港区南青山。売上高(2003年度実績)は、136億円。 日米中の大手映画会社、音楽会社、コンピュータメーカー等に、CD・DVDの企画、製造、流通など一貫サービスを提供しています。製造能力は、国内で月産 CD920万枚、DVD800万枚と、ソニー・ミュージックマニュファクチュアリングについで第2位、独立系としては業界トップ。また日本、中国ともマイクロソフト認定工場となっており、高い品質を誇っています。 19年間蓄積した光ディスク技術をベースに、次世代DVD(HD DVD)を始めとする新規事業の拡大と、顧客向けトータルソリューションサービスの拡充を図っています。 MISTYRは三菱電機インフォメーションシステムの登録商標です。

[連絡先]

メモリーテック株式会社 アーカイブソリューション事業部 野元 潤一
電話:03-3405-9425
FAX:03-3405-5720
E-mail: junichi_nomoto@memory-tech.co.jp
ホームページ:http://starchive.jp/starchive/index.html