HD DVD 中国フォーマットで、 中唱、中録、メモリーテック、技術・ビジネス提携

2006年11月14日

中国でハリウッド等海外から輸入するコンテンツの審査を行っている中国政府文化部傘下の中国録音録像出版総公司(以下「中録」という)、中国トップクラスのレコード会社である中国唱片総公司(以下「中唱」という)及び日本で最大の光ディスクメーカであるメモリーテックの3社は、次世代DVD中国市場 展開について、技術開発、事業展開について、提携することに合意した。

中国市場は、今後DVDが大きく伸びる市場として期待されているが、High-Definition 映像対応したフォーマット開発、コンテンツ制作にからむトータルな技術開発、並びに海賊盤対策を、加速することが急務となっている。次世代DVD市場展開 には、2008年の北京オリンピックも控え大画面テレビの普及も今後加速することも予想され、消費者に魅力あるパッケージソフト商品開発が、最大の鍵である。
中国市場での次世代DVD展開の有力な規格として、DVD Forum HD DVD 規格をベースに、中国独自技術を取り入れた HD DVD 中国規格開発が、9月DVDフォーラム幹部会議で、承認された。

中録は、ここ数年中国ソフト以外のハリウッドDVDの中国市場での販売を積極的に展開している。中唱は、中国有数のコンテンツメーカで、CD、DVD含むソフトビジネスをリードしている。
尚、HD DVD 規格開発、ディスク製造技術開発、事業展開をリードしているメモリーテックは、中唱との合弁で光ディスク製造事業を行っている上海聯合光盤有限公司(大野英樹総経理)において、月産約200万枚のHD DVD-DVD 互換量産製造体制を整えている。

中録、中唱、ディスク製造、オーサリング技術開発をリードするメモリーテックが、HD DVD 中国フォーマットの技術確立、市場立ち上げについて、HD 編集、オーサリング技術、ディスク製造技術を、トータルにカバーし、事業提携することで合意にいたった。
“我々がハリウッドDVD商品を、中国市場で積極的に販売していることは、中国大陸の改革開放を表している。中録はここ数年にわたって民族関連録音録画分 野を行なっていると共に、海外の民族録音録画商品の導入業務も行なっている。今後の長期的なパッケージソフトビジネス成長には、海賊版対策、HD対応が不 可欠で、今回のメモリーテックとの技術及び事業提携は、中国市場でのHDパッケージ商品開発、ビジネス展開に、強い基盤となっていくと確信する。”(中 録、王笑然社長)
“中唱、中録が、HD DVD 中国フォーマットをサポートすることで、2007年からの新しいDVDパッケージビジネス展開は、確実なものとなると確信する。2社と共同して、技術、 HD編集、オーサリングを含めたサービス体制を、短期間で確立していきたい。”(メモリーテック株式会社代表取締役社長、川﨑代治)