メモリーテックが中国向け次世代DVD(CBHD)の一貫生産体制を確立

2009年03月23日

メモリーテック株式会社(東京本社:港区赤坂、代表取締役社長 川﨑代治)は、中国向け次世代DVDとして期待が高まっているCBHD(China Blue High Definition)規格ディスクの編集からディスク量産ラインまで含めた、一貫生産体制を確立しました。メモリーテックは、DVD Forumでの次世代DVD規格開発に取り組み、更に、中国の規格開発団体であるCHDA(China High-definition DVD industry Association)の活動にも当初より参加し、中国での次世代DVD規格の開発、実現に協力してきましたが、CBHDディスク製造プロセスの開発を進め、上海にある中国との合弁会社、上海聯合光盤有限公司(UOD)にその一貫生産体制を確立しました。

中国でも、今回の未曾有の世界金融危機の影響を受け、解決策として政府が率先して国内需要拡大に取り組んでいますが、その一端として、次世代光ディスク産業の振興が組み入れられており、現在次世代DVD規格の事業化が急ピッチで進められているところです。

CBHD規格は、DVD Forum との技術提携により、中国の清華大学を基盤としたOMNERC(Optical Memory National Research Center)及び政府機関である第3研究所が中心となり開発した次世代DVD規格であり、中国内ではDVD Forumに相当するCHDA(China High-definition DVD industry Association)がDVD Forumと同様の規格管理を行なうオープンな規格です。このCBHD規格は、本年4月までに中国の産業規格として確立し、その後、3―6ヶ月で国家規格になるよう準備中です。

本規格では、重要なコピープロテクションに関しては、HD DVD、BD等の次世代DVD規格に取り入れられているAACSのみならず、中国独自のプロテクション規格も併せて搭載される予定で、大変強力な海賊版対策が採られています。

CBHDのディスク構造は既存のDVDと高い互換性があり、現状のDVDディスク製造機器をアップグレードする事により、多くの中国メーカーがCBHDディスクを生産することが出来るようになります。 又、CBHD再生機器はその基本的な構成から、他の次世代DVD機器よりコスト的に非常に有利であり、手頃な価格のCBHDプレイヤーの供給が発売当初より期待されています。

CBHD再生プレイヤーに関しては、既に専用LSIの開発は完了し、量産体制に入っており、以前より開発中であったTCL社、新科社、清華同方社などの再生機器メーカーは、4月以降順次新製品の発売を予定しています。このような状況から、今回、ワーナーブラザーズ中国社から高画質映画コンテンツのリリースが発表されたことは、真に喜ばしい限りです。ワーナーブラザーズのCBHDソフトリリースとあいまって、中国に於けるCBHD全体の動きは一段と活気を帯びて来ており、3年以内に、中国のCBHD再生機器3,000万台、CBHD Video ディスク2億枚を突破すると思われます。

弊社としては、今後、中国の規格団体、業界メーカー各社が一丸となって、事業の拡大に努め、DVD Forumとの技術提携を元に、中国独自の技術を発展させて実現したCBHD規格のハードウエア製品、ソフトウエア製品が多くの中国の人々に受け入れられ、この新しい市場が大きく成長し、中国全体の産業の発展に寄与する事を大いに期待しています。

上海聯合光盤有限公司(Shanghai United Optical Disc Co., Ltd:UOD)は、中国政府直轄の音楽・映像会社である、中国唱片上海公司(China Record Shanghai Corporation:CRC)、株式会社第一興商とメモリーテック株式会社の合弁会社であり、中国でのDVD生産シェアトップの会社です。ここにメモリーテックはCBHDディスクの一貫生産設備を設置し、CBHDディスク生産の生産基地として、今後拡大する計画をしています。

更に北京に、CBHDの編集、オーサリングを行う新会社CBC(CRC/BMB Audio Visual Co., Ltd) をCRCと共同で立ち上げ、中国製映画の編集から一貫したCBHDディスク生産の可能な体制を構築しました。既にCBCでは中国製映画の編集、オーサリングを開始、5本のCBHDタイトルを完成させており、更に現在20本以上を製作中です。

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